住み替えとは?売り先行・買い先行の違い、費用、ローン、失敗しない進め方を不動産屋が本音で解説

住み替え|売り先行・買い先行の違いから費用・ローン・税金まで本音解説
目次

住み替えとは?売り先行・買い先行の違い、費用、ローン、失敗しない進め方を不動産屋が本音で解説

監修者

株式会社住援 代表取締役社長

辻 祥平 | Tuji Shohei

多くの不動産業者が「顧客を騙して稼ぐ」ことが一般的な中、自分の周りの大切な人々に良い不動産を提供したいという想いで創業。「不動産業界の真実を本音で伝える営業スタイル」「綿密な収集シミュレーションの提供」「お客様が真に納得するまで取引を進めないという信念」に基づき行う提案からお客様からの絶大な信頼を得る。実績:賃貸・売買 総合売上高1位 / 執行役員 (前職不動産会社)

本記事のポイント|住み替えで最初に押さえるべき8つのこと

住み替えとは何ですか?

現在の家を売却し、新居を購入する一連の不動産取引プロセスです。

売り先行と買い先行はどちらがよいですか?

ローン残債と自己資金で判断します。迷ったら売り先行が安全です。

住宅ローンが残っていても住み替えできますか?

可能です。残債が売却価格以内なら完済、不足時は住み替えローン等を併用します。

住み替え費用はどのくらいですか?

売却価格の5-8%、購入価格の7-10%が目安です。

住み替え期間は?

平均3-6か月、条件によっては1年以上かかることもあります。

仮住まいは必ず必要ですか?

売り先行や同日決済が組めなかった場合のみ必要になります。

利用できる税制優遇は?

3,000万円特別控除など4大特例があります。

失敗しないための最初の一歩は?

まず売却価格と資金計画を固め、段取りを可視化することです。


私が700組以上の住み替え相談を受けて気づいたのは、「物件探し」から始める方の8割が途中で行き詰まるという事実です。最初の一歩は物件ではなく、「いまの家がいくらで売れるか」を知ること。売却金額が分からないと、買える物件価格も住宅ローン額も決められません。実は私もかつて、自分の家を売る前に新居の話を進めてしまい、判断を誤りそうになった経験があります。まずは査定。これだけは順番を間違えないでください。

住み替えの基本知識|今の家を売って新しい家に住むということ

「住み替え」は単なる引っ越しではなく、売却・購入・融資・税金が同時に動く複合プロジェクトです。特に首都圏7,000万円台のファミリー住宅では、決済日のズレが数百万円規模の損失につながることも珍しくありません。

住み替えが必要になる主な理由

  • 子どもの誕生・成長:学区や部屋数の不足を解消
  • 共働きの通勤利便性:都心近接へ時間を買う
  • 親との同居・介護:バリアフリーや平屋需要
  • 老後資金確保:資産性の高い物件に乗り換え現金を残す
  • 離婚・相続:共有名義を清算し単独名義へ移行
住み替え理由よくある世帯注意点
子どもの教育30〜40代共働き学区人気エリアは物件争奪が激しい
通勤時間短縮20〜30代DINKs職場異動リスクを織り込む
親の介護40〜50代両親資産の処分計画も並行検討
老後資金50〜60代売却益が年金補填になるか試算

首都圏ファミリー層で住み替えが増えている背景

2020年比で首都圏マンション価格は約20%上昇し、資産性を意識した“売り逃げ”“乗り換え”ニーズが加速。在宅勤務の普及で「広さ」と「駅距離」を同時に満たす物件の希少性が上がり、買い逃しを恐れる層が増えています。

住み替えにかかる一般的な期間の目安

売却活動2-4か月、購入活動2-3か月が重なり全体3-6か月が標準です。ローン審査やインスペクション、繁忙期の引越し事情によっては1年以上を見込むケースもあります。

一般的には6ヶ月〜1年と言われますが、現場感覚では「ご家族の状況によって倍くらい変わる」のが本音です。お子様の進学に合わせる方は1年半〜2年かけて慎重に進めますし、転勤などで時間がない方は3〜4ヶ月で動くケースもあります。私が一番危険だと思うのは「○月までに決めなきゃ」と焦って物件を妥協してしまうケース。焦って買った家は、9割の確率で5年以内に「やっぱり別の家にすればよかった」と後悔されます期間より、納得を優先してください。

住み替えの種類と特徴|売り先行・買い先行・同時進行の違い

売り先行とは?先に今の家を売ってから新居を買う方法

売却代金が先に確定するため資金計画のブレが小さいのが最大の利点です。ローン残債を完済しやすく、自己資金比率の高さがローン審査でも評価されます。ただし売却から新居決定までの間に仮住まいが必要になることが多く、追加コストと家族の負担には注意が必要です。

買い先行とは?先に新居を買ってから今の家を売る方法

理想の物件をじっくり選べる一方、旧居の売却が遅れるとダブルローンを抱え家計を圧迫します。月々15-20万円の重複返済になる例もあり、自己資金と売却の確度が鍵です。

売買同時進行とは?売却と購入を並行して進める方法

同日決済で仮住まい費用を抑えつつ資金ショートも防げる“いいとこ取り”ですが、段取り難易度はMAX。関係者を1日に集約するため1つズレると全体が崩れるリスクがあります。

住み替えローンを使った住み替え

旧居の残債が売却価格を上回る場合、不足分もまとめて借りる仕組みです。自己資金ゼロで住み替えできますが、担保評価が厳しく金利も高め。出口戦略までセットで立てましょう。

つなぎ融資・ダブルローンを使うケース

  • つなぎ融資:売却決済までの短期資金。利息年3-5%で6-12か月以内返済。
  • ダブルローン:旧居と新居の二重ローン。1年以内に旧居を売却する計画が鉄則。

首都圏ファミリー層はどの方法を選ぶべきか

手法資金計画の立てやすさ仮住まいの必要性新居選びの自由度売却価格への影響スケジュール難易度向いている人
売り先行高い残債多・安全志向
買い先行希少物件狙い・資金余裕
同時進行段取りに自信

結論から言うと、首都圏の30〜40代ファミリーには「売り先行」を強くおすすめしています。理由は3つ。①ダブルローンのリスクを避けられる、②売却額が確定するので新居の予算が崩れない、③仮住まいは大変ですが、家計のダメージは比較にならないからです。実際、私のお客様で「買い先行」を選んだ方の中には、旧居が想定より400万円安く売れて住宅ローン控除のメリットを吹き飛ばした方もいらっしゃいました。仮住まいの3〜6ヶ月の不便より、生涯のお金の安心。これが私の判断軸です。

住み替えで最初に決めるべき契約・スケジュールのポイント

売却と購入の契約日はどう組むべきか

基本は売却契約 → 購入契約。売却価格と手付金入金が確定してから購入へ進めば資金ズレを防げます。同日契約は司法書士や金融機関との調整が必須です。

引渡し日・決済日のズレが起きると何が問題か

  • 旧居引渡し前に新居決済:仮住まい不要だがダブルローン期間発生
  • 新居決済前に旧居引渡し:仮住まい費用+二度引越し

数日ズレるだけで数十万-100万円超の損失になることもあります。

同日決済は可能だが難易度が高い

午前に旧居決済、午後に新居決済が王道。書類不足や入金遅延を防ぐため、つなぎ融資枠を確保しておくと安全です。

住宅ローン審査・金消契約・決済までの段取り

  • 事前審査:3営業日
  • 本審査:1-2週間(売却価格の根拠資料必須)
  • 金消契約:決済3-7日前
  • 決済・引渡し:当日午前中に資金着金確認

買い替え特約・停止条件を入れるべきケース

「○月○日までに旧居が○○万円以上で売却できなければ解除」と明記すれば安全網になりますが、手付金増額や価格譲歩が必要になることがあります。

インスペクション・契約不適合責任の確認

旧居売却ではインスペクションを先出しすると価格交渉を防げます。購入側でも既存住宅売買瑕疵保険を付帯しておくとローン減額リスクを回避できます。

契約前に確認すべき項目確認理由失敗例
売却・購入契約日ダブルローン期間最小化契約日3週ズレ→返済15万円×3か月
引渡し・決済日仮住まい回避決済遅延で仮住まい費30万円
ローン本審査期限否決時の代替銀行確保金消直前に否決→再審査1か月遅延
インスペクション価格交渉回避雨漏り発覚で値下げ200万円

インスペクションは「やっておいた方が無難」とよく書かれますが、私の本音は「築20年以上の戸建ては絶対にやってください」。なぜなら、引き渡し後に雨漏りや給排水管の不具合が見つかると、契約不適合責任で売主が修繕費を負担する可能性があります。先日も、インスペクション未実施で売却された方が、引き渡し2ヶ月後に120万円の追加費用を請求されたケースがありました。5万円のインスペクション費用で、100万円超のリスクを消せると思えば安いものです。

住み替えにかかる費用・コストの相場

旧居の売却時にかかる費用

  • 仲介手数料:売却価格×3%+6万円+消費税
  • 印紙税:契約書1通1-2万円
  • 抵当権抹消費用:2-3万円
  • 繰上返済手数料:0-3万円
  • 譲渡所得税:3,000万円控除で多くが非課税

新居の購入時にかかる費用

  • 仲介手数料:購入価格×3%+6万円+消費税
  • 登録免許税・司法書士報酬:20-50万円
  • ローン事務手数料:定額3-5万円 or 融資額×2.2%
  • 保証料:融資額×2%
  • 火災保険・地震保険:10年一括20-40万円

仮住まい・引っ越しにかかる費用

  • 敷金・礼金・仲介手数料:賃料の3-4か月分
  • 引っ越し費用:通常期8万円〜、繁忙期15万円〜(3人家族)

首都圏7,000〜8,000万円台の住み替え費用シミュレーション

項目概算費用
売却費用(5,500万円売却)約275万円
購入費用(7,500万円購入)約660万円
仮住まい+引越し約60万円
合計現金流出約995万円

費用を抑えるためにやってはいけないこと

  • 仲介手数料無料業者の高査定を鵜呑みにする
  • インスペクションを省略して契約後に高額修繕が判明
  • 高金利ローンでキャッシュバックを狙う

一番やってはいけないのは、「仲介手数料が安い不動産屋に飛びつくこと」です。一見お得に見えますが、仲介手数料は売却価格の3%+6万円程度。一方、売却力の弱い業者に頼んで100万円安く売れてしまうと、節約した手数料の何倍もの損失になります。私のお客様の中にも「他社の方が手数料0円だった」と後から知らされて相談されるケースがありますが、手数料の差より、いくらで売れるかを見るべきです。住み替えで一番大きいお金が動くのは売却金額そのもの。ここを軽く見ないでください。

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住み替えのメリット・デメリット

住み替えのメリット

  • 家族構成に合った広さを確保
  • 通勤・通学時間を短縮
  • 教育環境を選び直せる
  • 資産性の高い物件に乗り換え
  • 老後や介護への備え

住み替えのデメリット

  • 諸費用の現金流出
  • 売却価格下落リスク
  • 仮住まいストレス
  • ダブルローン負担
  • 物件選定の焦り

住み替えしてよい人・まだ待つべき人

判定項目YESならNOなら
ローン残債≦売却額安全に住み替え可住み替えローン検討
自己資金=諸費用+頭金10%買い先行も可売り先行で安全策
希望エリアの在庫豊富焦らず検討エリア再考 or 時期待ち
5年以内に家族構成変化住み替え前倒し今の家を活用

700組以上の相談を受けてきた中で、「住み替えしてよい人」は3つの条件を満たしている人だと感じています。①家族構成や生活が変わって今の家が合っていない、②住宅ローンの返済負担が家計の25%以内、③住み替え後の生活設計まで描けている。逆に「まだ待つべき人」は、感情先行で「とにかく今の家を出たい」と話す方。多くの場合、本当の原因は家ではなく、収入・教育・人間関係だったりします。家を変えても問題は解決しないことが多いので、まずは原因の整理から一緒にやらせていただいています。

住み替え時の売却戦略|高く売るより“安全に売る”ことが大事

売却価格だけを追いすぎない

高値チャレンジで3か月以上売れ残ると購入の決定権を失います。機会損失まで含めた総コストで判断しましょう。

査定額を鵜呑みにしてはいけない理由

AI査定や訪問査定は机上の理論値です。眺望・騒音・管理状態など定量化しにくい要素で成約価格は変動します。

高値チャレンジと売却期限のバランス

  • 第1期:相場+3-5%で1か月テスト
  • 第2期:反応薄なら相場通りへ調整し2か月以内成約

買取・買取保証を検討すべきケース

  • 残債ギリギリで売却失敗=返済不能リスク
  • 決済日のズレが許されない(新居ローン本審査)

媒介契約の選び方

媒介形態売却活動の自由度情報拡散力費用向いている物件
一般同じ都心マンション
専任同じ戸建て・条件複雑
専属専任同じ早期売却必須

内覧前にやるべき準備

  • プロカメラマンによる写真撮影
  • 水回り徹底クリーニング
  • ニオイ対策(ペット・料理)
  • 設備瑕疵の事前修繕
売却手法価格期間仮住まいリスク
仲介
買取△(90%目安)
買取保証

内覧の印象は「最初の30秒」でほぼ決まります。私が必ずお願いしているのは、①玄関を片付ける(靴は1足だけ出す)、②水回りをピカピカにする(特にキッチンシンク)、③カーテンを開けて自然光を入れる、の3点。お金をかけずにできるのに、これをやるかやらないかで成約価格が50〜100万円変わります。実際、私が担当した中古マンションで、内覧前にハウスクリーニング(2万円)だけ入れたお客様が、結果的に当初想定より80万円高く売れたケースがあります。売却の現場では、清潔感がそのまま価格になるんです。

株式会社住援 代表取締役社長

辻 祥平 | Tuji Shohei

多くの不動産業者が「顧客を騙して稼ぐ」ことが一般的な中、自分の周りの大切な人々に良い不動産を提供したいという想いで創業。「不動産業界の真実を本音で伝える営業スタイル」「綿密な収集シミュレーションの提供」「お客様が真に納得するまで取引を進めないという信念」に基づき行う提案からお客様からの絶大な信頼を得る。実績:賃貸・売買 総合売上高1位 / 執行役員 (前職不動産会社)

住宅ローン残債がある場合の住み替え方法

住宅ローンが残っていても住み替えは可能です。残債と売却価格の差額をどう処理するかが最大のポイントになります。

住宅ローンが残っていても住み替えはできる

残債が売却価格以下なら決済日に一括完済し抵当権を抹消できます。超過する場合は追加資金か専用ローンで不足分を埋めます。

売却価格がローン残債を上回るケース

  • 売却代金から完済
  • 譲渡益は3,000万円控除で非課税になりやすい
  • 余剰金を新居の頭金に充当

売却価格がローン残債を下回るケース

  • 住み替えローンで不足分を一本化
  • 自己資金で補填
  • 金融機関とリスケジュール交渉

住み替えローンとは

  • 融資上限:年収倍率10-12倍
  • 金利:通常+0.2-0.5%
  • 返済期間:最長35年
  • 債務超過額が大きいほど優遇幅縮小

つなぎ融資とは

旧居売却前に新居頭金を一時的に借りる短期融資です。金利年2-3%、6-12か月以内に一括返済します。

ダブルローンとは

旧居と新居の二重ローンを抱える形です。返済比率50%超は審査が厳しく、高年収か自己資金が厚い世帯向きです。

金融機関に相談する前に整理すべき情報

  • 旧居の査定書3社分
  • 年収と家計キャッシュフロー
  • 新居購入予算(諸費用込み)
  • 売却・購入のスケジュール案
資金手法特徴向いている残債状況
住み替えローン不足分を一本化超過額〜1,000万
つなぎ融資売却確度高い短期用売価≒残債
ダブルローン自己資金余力返済比率低め

金融機関は感情では動きません。数字で整理して持っていくことが鉄則です。具体的には、①現在のローン残債(直近の返済予定表)、②売却査定額(複数社)、③新居の予算と頭金、④年収・勤続年数の最新情報、この4点を1枚の紙にまとめてから相談に行ってください。「とりあえず相談」で行くと、銀行員にとっても判断材料が不十分で、希望する条件が引き出せません。私のお客様で、この4点を準備して相談に行った方は、ほぼ全員が住み替えローンの本審査まで進めています。準備で結果が変わる場面です。

住み替えで使える税金・特例・控除

住み替えでは売却益の課税軽減や損失の税金還付など複数の特例が利用できます。制度を把握して節税効果を最大化しましょう。

3,000万円特別控除

自宅売却益から最大3,000万円を控除でき、大半の譲渡益が非課税になります。

特定の居住用財産の買換え特例

売却益課税を新居購入費に繰り延べます。購入価格が売却価格以上であることが条件です。

譲渡損失が出た場合の損益通算・繰越控除

売却損は給与所得等と相殺でき、控除しきれない損失は最長3年繰り越せます。

住宅ローン控除

新居ローン残高の0.7%を13年間控除(2025年入居〜)。所得上限2,000万円、床面積50㎡以上が要件です。

控除や特例を使うときの注意点

  • 3,000万円控除と買換え特例は併用不可
  • 確定申告が必要
  • 制度条件を満たす書類を準備

税理士に確認すべきケース

  • 譲渡益4,000万円超
  • 共有名義・贈与を伴う
  • 旧居を賃貸利用した経歴がある
特例名使えるケース主な注意点相談先
3,000万円控除自宅売却益買換え特例と併用不可税務署
買換え特例売却益が大きい将来課税繰延税理士
譲渡損失控除売却損ローン残高要件税理士
住宅ローン控除新居購入年収・床面積制限銀行

税理士相談が必要なケースは、「3,000万円特別控除を使うかどうかで税額が100万円以上変わる場合」と覚えてください。具体的には、購入時から売却時で500万円以上の含み益が出ている方、複数物件を所有している方、住宅ローン控除と特別控除のどちらを選ぶかで迷っている方、このあたりは絶対に税理士に確認すべきです。私のお客様でも、自己判断で特別控除を選ばずに後から80万円多く納税してしまった方がいました。税理士相談料3〜5万円で100万円の判断を間違えない。これが正しい使い方です。

住み替えの進め方|相談から引渡しまでの流れ

住み替えは物件探しだけでなく売却・融資・税務が同時進行する「プロジェクト」です。段取りを可視化してリスクを減らしましょう。

STEPやること注意点目安期間
1現在の家の査定机上+訪問で3社比較1週
2ローン残債・自己資金確認一括返済手数料試算1週
3売り先行・買い先行決定家計シミュレーション必須1週
4新居の条件整理エリア・予算・優先順位2週
5売却活動&物件探しレインズ掲載速度を注視2-8週
6売買契約締結手付金額・特約確認1週
7ローン本審査・金消事前書類不足に注意2-3週
8決済・引渡し・引越し火災保険・公共料金手続き1週
9確定申告控除書類準備翌年3月

この流れの中で私が一番大切だと思っているのは、「相談→査定→媒介契約」の最初の1ヶ月です。ここで担当者の本音が見えます。査定額だけ高く伝えてくる業者は要注意。現実的な売却価格と、その理由を数字で説明できる業者を選んでください。私自身、お客様には査定の根拠(直近3ヶ月の成約事例、競合物件、市況)を必ずA4用紙1枚にまとめてお渡ししています。これができない業者は、媒介契約後に「やっぱり値下げしましょう」と言ってくる確率が高いからです。最初の1ヶ月で、業者の本気度を見極めてください

住み替えでよくあるトラブル・失敗事例

失敗例原因回避策
査定額を信じ買い先行→売却価格下落強気価格設定第2期価格を事前決定
売却長期化でダブルローン地獄市況悪化見込み不足売却期限と価格を連動
仮住まい費用を見落とす賃貸相場調査不足引渡し猶予条項を活用
契約日ズレで決済遅延当事者調整不足司法書士・銀行へ早期共有
焦って資産性低い物件購入期限プレッシャー代替エリアを3つ確保
インスペクション未実施費用削減瑕疵保険+再交渉条項
特例条件を満たさず税額増制度理解不足税理士へ事前相談

私が見てきた失敗の8割は、実は「契約や法律のミス」ではなく、「家族の意思決定のすれ違い」から始まります。ご主人だけで進めてしまい、奥様が後から「聞いてない」となって契約直前にストップ、というケースは年に何件もあります。住み替えは家族全員の人生設計に関わるので、最初の相談から必ずご夫婦お二人で来ていただくことを私はお願いしています。お子様が中学生以上なら、お子様の意見も聞くべきです。家族の合意形成が、住み替え成功の8割を決めます

ユーザーの疑問にお答え!住み替えQ&A集

住み替えは何から始めればよい?

まず現在の家の査定とローン残債を確認し、資金計画の全体像を把握しましょう。

売却と購入は同じ不動産会社に依頼した方がよい?

情報連携がスムーズになるため推奨です。分ける場合はスケジュール共有を徹底してください。

仮住まいなしにできる?

同日決済または買い先行で引渡し日を合わせれば可能ですが、段取り管理が必須です。

住み替えローンは誰でも使える?

収入要件と担保評価を満たせば利用できますが、債務超過額が大きいと金利優遇が縮小します。

今の家が売れなかったらどうなる?

価格調整・買取保証・ダブルローンのいずれかで対応します。事前に出口戦略を決めておきましょう.

子どもの入学時期に合わせるにはいつ動く?

入学前年の4-6月に動き始めると余裕を持って物件を選べます。

マンションと戸建ての注意点は違う?

戸建て→マンションは管理費が増え、マンション→戸建ては固定資産税が増える点に注意。

住み替え相談は売却前・購入前どちら?

両方同時に行うことで売却価格の予実と購入条件を柔軟に調整できます。

答えは断然「両方決める前」です。多くの方が「いい物件を見つけてから売却を考える」と仰いますが、これは順番が逆。先に売却査定と資金計画を立てて、買える金額の上限を決めてから物件探しに入るのが正解です。実際に私のお客様の住み替え成功例の9割以上は、この順番を守った方です。逆に「物件を見てから」進めた方は、無理な資金計画になったり、売却が間に合わずダブルローンに陥ったりします。相談はとにかく早く、判断は順番通りに。これが住み替えの鉄則です。

住み替えまとめ|焦らず、資金計画と売買スケジュールを先に固めよう

チェック項目
住み替え理由を明確にした
査定を複数取得した
ローン残債と自己資金を確認
売り先行・買い先行を決定
諸費用と仮住まい費用を見積もった
税制優遇の適用可否を確認
契約・決済・引渡し日のズレを想定
信頼できる不動産会社に相談

最後に一つだけお伝えしたいのは、住み替えは「物件」ではなく「人生設計」の話だということです。家を売って買うこと自体は手段で、本当に大事なのは「住み替えた後の10年・20年をどう生きたいか」。だから私は、初回相談で物件の話はほとんどしません。お客様の生活、ご家族、お仕事、将来のお金の流れ。ここを一緒に整理する時間を必ずいただいています。急がず、焦らず、順番通りに。住援は700組以上の住み替えに伴走してきた経験から、必ずお力になれます。少しでも迷ったら、まずはご相談ください。

監修者プロフィール

辻 祥平(つじ しょうへい)
株式会社住援 代表取締役社長。不動産仲介歴8年、700組超の住み替え・賃貸・投資取引をサポート。業界の“裏側”を包み隠さず伝える本音スタイルで顧客から高評価。座右の銘は「家族に勧められない物件は提案しない」。

株式会社住援 代表取締役社長

辻 祥平 | Tuji Shohei

多くの不動産業者が「顧客を騙して稼ぐ」ことが一般的な中、自分の周りの大切な人々に良い不動産を提供したいという想いで創業。「不動産業界の真実を本音で伝える営業スタイル」「綿密な収集シミュレーションの提供」「お客様が真に納得するまで取引を進めないという信念」に基づき行う提案からお客様からの絶大な信頼を得る。実績:賃貸・売買 総合売上高1位 / 執行役員 (前職不動産会社)

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